大型恒温恒湿器は、製品によって温湿度制御範囲や試験対象サイズなどが異なるため、用途に合った製品を選定することが大切です。
本記事では、大型恒温恒湿器の特徴や選定の考え方、製品例などを紹介しています。
自動車部品・大型ディスプレイといった大きな対象をそのまま格納できる試験装置を指します。人が中に入れる「ウォークインタイプ」や、多数の検体を一度に評価できるタイプなども大型恒温恒湿器の一種です。
導入する際は、設置場所の床の耐荷重や、装置を運び込む搬入経路などを確認する必要があります。
※Google検索で「恒温恒湿器 大型」と検索した際に表示された上位3メーカーを紹介しています(2025年10月14日時点)。

大型機械部品から小型多量の精密機械部品まで、用途に合わせてカスタムできる特注品です。温度は-40℃から+150℃まで、湿度は25%から95%まで対応可能。様々な環境下における製品の耐久性能をはかる試験を実施できます。
強力な冷却・加湿システムを搭載しており、温度や湿度を素早く上げ下げできるのも特徴です。試験時間の短縮につながります。
また、高精度プログラム調節計により、設定した温度・湿度を長期間安定して保つことが可能。自動車、化学、医薬・食品といった分野で、製品の品質チェックや寿命を調べる試験の精度を上げるのに役立ちます。

自動車ボディーや建設機械ユニットといった大型部品の気象環境試験に適した、大型の恒温恒湿器です。温度は-40℃から+120℃、湿度は30%から95%という広範囲な条件で、安定した試験を実現。実使用環境を忠実に再現し、製品の耐久性や信頼性を正確に評価できます。
さらに、一体構造により移設が容易であることに加え、槽内は幅・高さ・奥行きがそれぞれ2,000mmと、人が入室可能な広い試験空間を確保。設置や作業の効率化にも貢献します。

電気自動車やハイブリッド車の二次電池パック、車載モジュール、ソーラーパネルなど大型試験サンプルの評価に適した大型の恒温恒湿器です。
温度は-70℃から+180℃、湿度は20%から95%の広範囲な環境試験に対応し、ISO、IEC、LV124規格試験にも準拠しています。試験槽サイズは50mm単位で調整可能です。
シリーズ最大サイズは幅2,500mm、高さ2,000mm、奥行き2,200mmとなっており、実車環境に近い条件下で高精度な耐久・性能評価を実現します。
試験条件や設置環境のヒアリングから始まり、仕様設計・製作・出荷前検査を経て納入・据付・試運転調整を行う流れです。
設置要件として、装置重量に耐えられる基礎構造、給排水・電源設備、十分な搬入経路の確保が必要。温湿度制御の安定性を維持するため、室内の換気や防塵対策も重要となります。
大型恒温恒湿器には、大型部品専用の床置きタイプから、人が中に入れるウォークインタイプまで、幅広い種類があります。
製品を選定する際は、試験目的やスペック(例:温湿度制御範囲)に加え、本体重量や必要電力なども確認し、自社の環境に適した製品を見つけましょう。
次の記事では、環境試験のニーズ別におすすめの恒温恒湿器製品を取り上げています。



※1 オプションのタンクを増設した場合の連続運転時間
※2 参照元:【PDF】安定性試験チャンバー|ナガノサイエンス公式(https://www.naganoscience.com/ja/wp-content/uploads/2023/11/NST_2023all_1127.pdf)