恒温恒湿器は同じカテゴリでも各メーカーの設計思想や得意領域が異なるため、目的に合わせて選ぶことが重要です。本記事では、恒温恒湿器を取り扱っているメーカーを一覧で紹介します。

小型からウォークインまで幅広いラインナップを単一ブランドで揃えており、同系統の操作感で規模拡張しやすい点がメリットです。多段積み恒温恒湿器を提供しているため、複数条件の試験を効率よく回したい場合に適したメーカー。
1~3段の積み上げ構成で独立運転でき、各段をWebブラウザ経由で設定・監視・データダウンロード・メール通知まで行えるため、条件の違う試験を同時進行させながら管理の手間を抑えられます。
| 会社名 | 楠本化成株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区内神田1-11-13 楠本ビル |
| 公式URL | https://etac.jp/ |

1分あたり最大18℃の急速温度変化タイプの恒温恒湿器を展開し、温度・湿度の立ち上がりと切り替えの待ち時間を短縮。サイクル試験の総所要時間を圧縮しやすいのが特徴です。
装置群をまとめてスケジュール管理・稼働監視・遠隔操作・データ保存まで行える「エスペックオンラインコア」を用いると、装置の空き枠や試験計画の可視化が進み、段取り替えや夜間無人運転の設計がしやすくなります。
高い変化性能と集中管理の組み合わせで、装置1台当たりの回転率を高めやすく、温湿度サイクル試験を計画どおりに完了させたい場合に適したメーカーです。
| 会社名 | エスペック株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市北区天神橋3-5-6 |
| 公式URL | https://www.espec.co.jp/ |

研究用機器の総合メーカーとして、小型(卓上)からミドルクラスまでの恒温恒湿器をラインナップしている点が強みです。限られた実験室スペースでも導入しやすい筐体サイズと、研究から実証・量産前評価まで一連のステップをカバーしやすい容量・性能のバリエーションが揃っています。
ユーザビリティと運用アクセサリに配慮した開発姿勢も特徴の一つで、棚板・架台・給水タンクなどのオプション類まで含めて現場の使い勝手を意識した構成を標準化。大学・研究機関や食品・化学の品質管理部門など、まず研究室で確実に使える恒温恒湿器が必要というニーズに堅実に応えるメーカーです。
| 会社名 | ヤマト科学株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区晴海1-8-11 晴海トリトンスクエア Y棟36F |
| 公式URL | https://www.yamato-net.co.jp/ |

汎用性の高い恒温恒湿器を中心に、温度・湿度条件の保持とサイクル運転のプログラム機能を備えた環境試験器を提供している点が特徴です。標準機で多様な用途をカバーしつつ、長期使用に耐える設計を重視しており、安定稼働と保守のしやすさを求める現場に適しています。
カスタムオーダー対応も充実しており、難しい仕様や設置制約に対しては、設計陣を交えた打ち合わせで個別提案を実施。パッケージ標準から一歩踏み込んだ温湿度プロファイルや開口部・搬入制約への対処が必要な材料評価・部材検査の現場にとって、心強いパートナーとなるメーカーです。
| 会社名 | 株式会社カトー |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県富士見市下南畑3767-8 |
| 公式URL | https://kato-net.co.jp/ |

省エネ性能を重視した恒温恒湿試験機を製造しています。断熱構造や風路の見直し、新材料の採用などによって電力量を抑える設計思想が特徴。
装置サイズの適正化による省エネも提案してくれます。エネルギーコストの影響が大きい長期連続試験や高負荷条件を扱う電機・電子部品の評価で、総所有コストを重視する場合に適したメーカーです。
| 会社名 | 株式会社いすゞ製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県三条市荻堀字藤平1397-42 |
| 公式URL | https://www.isuzuseisakusho.co.jp/ |

恒温槽・恒温恒湿槽の標準機に加え、振動試験との複合環境試験機やエンジン吸入空気調節装置など、用途特化の空調・試験ソリューションを広く手掛けている点が特徴です。
温湿度制御に加えて、気流や供給ダクト、試験体の固定条件まで含めた環境設計を提携メーカーと協働して構築できる体制を持ちます。
輸送機器やパワートレイン部品など、試験条件を装置側から設計する案件で強みを発揮する技術系商社です。
| 会社名 | 入江株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区日本橋本町4-5-14 |
| 公式URL | https://www.irie.co.jp/ |

研究室向け装置の総合メーカーで、恒温恒湿器も実験室での扱いやすさを重視したラインナップを持つのが特徴です。例えば、研究・検査・品質管理の日常試験に向いている研究室への設置のしやすさと観察性を両立したモデルがあります。
バリデーションサービスや保守サポートの枠組みが整備されている点も強みの一つです。GxP下での設備管理や年次点検の計画立案を求められる医薬・化学領域で、調達から稼働・保全までを通した運用設計がしやすくなります。
| 会社名 | 東京理化器械株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都文京区小石川1-15-17 TN小石川ビル6F |
| 公式URL | https://ssl.eyela.co.jp/ |

振動試験機で著名なメーカーで、恒温恒湿器を振動や引張など他のストレス源と組み合わせる複合環境試験まで一貫して提案できる点が強みです。
自動車部品や電子デバイスなど、温湿度と機械的ストレスを同時に与える評価が求められる分野で、多様な試験条件を再現するシステム設計ができます。
恒温恒湿室としての拡張にも対応し、高速温度変化ニーズや大型治具との干渉を考慮した恒温恒湿槽の選定を含め、試験全体のスループットを設計目線で高めることが可能。複合ストレス評価や大物ワークの環境試験を計画する現場に向いています。
| 会社名 | エミック株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都品川区西五反田8-4-13 五反田JPビルディング6F |
| 公式URL | https://www.emic-net.co.jp/ |

精密空調システムの供給に強みがあり、恒温室・恒温恒湿室・クリーンルームを省エネ・高精度で構築できる点が特徴です。
部材の寸法安定や測定系のばらつき低減が重要な計測室・検査室や、フィルムや紙など湿度依存性の高い材料の工程管理など、室単位の恒温恒湿環境を構築したいケースに適しています。製造工程・検査工程と同じ環境を試験で再現したい場合にも、室・ブース単位の精密空調で一気通貫に整えられるのが魅力です。
| 会社名 | オリオン機械株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県須坂市大字幸高246 |
| 公式URL | https://www.orionkikai.co.jp/ |

透明アクリルチャンバーを採用した卓上サイズの恒温恒湿器を展開し、試験中の試料観察性と設置性の良さを両立させている点が特徴です。加湿用タンクを本体内に内蔵する設計のため、外付け設備が限られる研究室や評価ラインでも導入しやすくなっています。
スターラーやデータロガーの庫内設置を想定したケーブル孔も備え、簡易な治具・測定機器との組み合わせ評価にも対応可能。「見ながら回したい」「省スペースで導入したい」といったニーズに応え、教育機関や小規模ラボ、材料のスクリーニング用途に適しています。
| 会社名 | 株式会社サンプラテック |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府大阪市北区同心2-1-3 |
| 公式URL | https://www.sanplatec.co.jp/ |

モニタリング「NASTER System」でFDA 21 CFR Part 11をはじめ各種規制・DI要件に対応し、装置横断の温湿度・照度等を集中監視、帳票化、警報履歴管理まで一元化できます。
検体出納管理の「VSA-App S」と合わせて導入すると、アラーム・トレンド・入出庫の記録が体系化されるため、監査前の証跡収集や差異説明の準備を平時から仕組み化することが可能です。
規制対応の文書化負荷を軽減したい、監査準備の時間消費を抑えたい場合に適しています。
| 会社名 | ナガノサイエンス株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪府豊中市新千里西町1-2-2 住友商事千里ビル 南館8F |
| 公式URL | https://www.naganoscience.com/ja/ |

研究・検査向けの実験機器を広く展開しており、恒温恒湿器は小型でも現場使いに配慮した設計が特徴です。
例えば、スリムな設置面積と強化ガラス内扉による観察性、耐食性を意識したステンレス製冷却器など、研究室の制約条件を踏まえた実用的な仕様の低温恒温恒湿器が揃っています。
電子冷熱(ペルチェ)方式の恒温恒湿器もあり、フロン不使用・低振動・静粛性という特性を生かして振動影響を嫌う測定系や小動物・材料の微小評価に向けた選択肢も提供可能。卓上クラスからの多段積み運用など、限られたスペースでの多チャンネル評価にも相性が良いメーカーです。
| 会社名 | アドバンテック東洋株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル5F |
| 公式URL | https://www.advantec.co.jp/ |

ChiuVentionは、中国・東莞(Dongguan)を拠点に、繊維試験機器(テキスタイル試験機)を中心とした試験ソリューションを提供するメーカーです。繊維・アパレル分野の品質管理を支える各種試験機を展開し、「スマートテスティング」の考え方のもと、試験業務の効率化と標準化を提案しています。
また同社は「SmarTexLab」構想を推進しており、RFID/QRコードによるサンプル管理、IoT接続、AIや目視検査の組み合わせによる自動化などを通じて、試験プロセス全体をデジタル化するトータルソリューションを提供しています。ERPやLIMS等のシステム連携にも触れており、試験結果のレポーティングやトレーサビリティ確保を含めた運用面の改善を狙える点が特徴です。
恒温恒湿器(温湿度試験チャンバー)についても、温度・湿度試験ニーズに合わせた試験装置を用意しており、用途に応じて選定しやすいラインアップを掲げています。
| 会社名 | ChiuVention Ltd. |
|---|---|
| 所在地 | No.1, Ganyuan Industrial Road, Shimei, Wanjiang, Dongguan, Guangdong, China |
| 公式URL | https://chiuvention.com/ |

二葉科学は、恒温恒湿槽などの環境試験機器と、加熱炉・乾燥炉などの熱処理装置を手がけるメーカーです。温度制御技術を基盤に、地球上に想定される幅広い温度域への対応を掲げた環境試験機器ラインアップを展開しています。
また、連続式乾燥炉から箱型乾燥器までの熱処理装置・加熱炉も取り扱い、用途・工程に合わせた提案を行っています。自動車、精密機器/電子部品、化学/素材、電池、医薬/化粧品/食品、航空/宇宙/船舶など、業界別のニーズを想定した製品案内を行っている点も特徴です。
| 会社名 | 株式会社二葉科学 |
|---|---|
| 所在地 | 千葉県柏市旭町1-12-1 |
| 公式URL | https://www.futaba-kk.co.jp/ |
日本医化器械製作所は、環境制御技術を専門とする医療機器・科学機器のメーカーで、大型施設から機器・消耗品に至るまでトータルサポートを掲げています。多様化するニーズに対して、製品提供ときめ細かなサービスを組み合わせて対応する体制を特徴としています。
バイオサイエンス分野では恒温恒湿ユニットを展開しており、研究対象に合わせた多角的な試験に適した機器として、小型から大型までの製作、オプションやカスタマイズ対応が可能とされています。
またメディカル分野では、感染対策機器として「CIW-1500N 車椅子型アイソレータ(陰圧タイプ)」をラインアップし、車椅子型で抵抗感を軽減しつつ、HEPAフィルタ等を用いた外部への漏出抑制、搬送性を考慮した設計など、搬送時の運用を想定した仕様を示しています。
| 会社名 | 株式会社日本医化器械製作所 |
|---|---|
| 所在地 | 大阪市天王寺区玉造元町3番9号 |
| 公式URL | https://www.nihonika.co.jp/ |

奥野技術研究所は、恒温恒湿室・環境試験室・クリーンルームなどの特殊空調(精密空調)を専門とするメーカーです。高性能・実用性に特化した独自システムを掲げ、オーダーメイドでの対応とともに、多数の納入実績を重ねてきた点を特徴としています。
製品としては恒温恒湿室、環境試験室、クリーンルーム、クリーンブースなどを展開し、研究・試験用途や施設条件に応じた環境づくりを支援します。加えて、保守サービスを含む運用面のサポートも示しており、導入後まで見据えた対応を行っています。
| 会社名 | 株式会社奥野技術研究所 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都北区志茂3-16-5 |
| 公式URL | https://www.okunogiken.co.jp/ |



※1 オプションのタンクを増設した場合の連続運転時間
※2 参照元:【PDF】安定性試験チャンバー|ナガノサイエンス公式(https://www.naganoscience.com/ja/wp-content/uploads/2023/11/NST_2023all_1127.pdf)